「気をつけているのに、気づくとまた猫背に戻っている」。カウンセリングでよくうかがうお悩みです。姿勢は意識だけではなかなか変わりません。今日は、熊本市内2つのスタジオでのべ1,391人の姿勢と向き合ってきた中で見えてきた、歪みが生まれる仕組みについて書いてみます。
姿勢の歪みは、性格や体質のせいではありません
「昔から姿勢が悪くて」とおっしゃる方の多くは、実は生まれつきではなく、仕事の内容や日々の生活習慣、これまでのスポーツ歴の積み重ねで今の姿勢ができあがっています。長時間のデスクワークで縮んだ股関節、片側だけで支える立ち方のクセ。歪みには、必ず理由があります。

「腰が痛い」の原因が、腰そのものにあるとは限らない
痛みを訴える場所と、原因がある場所は、別のことがよくあります。股関節まわりが固まっていると、立ったり歩いたりする動きを腰が肩代わりして支えるようになり、腰にだけ負担が集まっていきます。マッサージでその日は楽になっても、数日でまた重さが戻ってしまうのは、負担を集めている場所そのものが変わっていないからかもしれません。
こんなクセに、心当たりはありませんか
- 気づくと猫背になっている
- 以前と同じ量しか食べていないのに、太りやすくなった
- 膝・腰・首に、繰り返し痛みが出る
- 片方の脚に体重をかけて立つクセがある
- デスクワークで、股関節を1日ほとんど動かしていない
一つでも当てはまるものがあれば、それは意思の弱さではなく、からだの使い方のクセが積み重なったサインです。
当スタジオで大切にしている順番
- 01
問診と姿勢の観察
仕事内容や生活習慣、スポーツ歴まで含めて、今の姿勢ができた背景をうかがいます。
- 02
歪みの原因をつきとめる
痛みのある場所ではなく、負担を集めている場所を一緒に確認します。
- 03
小さな可動域から整える
呼吸で緊張をゆるめ、固まった部分を無理のない範囲から動かしていきます。
- 04
日常の姿勢に落とし込む
レッスンで整えた感覚を、立つ・座る・歩くの中で思い出せるようお伝えします。
1回のレッスンで姿勢は変わりますか?
初回のレッスン前後でも、姿勢や可動域の変化を感じていただけることは多いです。ただし姿勢は積み重ねでできたものなので、長く保つにはある程度の期間が必要です。まずは体験でご自身の変化を確かめてみてください。
おわりに
姿勢の歪みは、一朝一夕でできたものではない分、直すのにも順番があります。焦らず、あなたのからだのクセと丁寧に向き合っていきましょう。
Author

郡司 千枝子
ピラティススタジオ リスペアー 代表/ピラティス・コンディショニングトレーナー
熊本市内2拠点でピラティススタジオ リスペアーを主宰。ピラティス・骨盤体操・JHCA FCコンディショニングトレーナー・ウォーキングセラピストなどの資格を持ち、10年間で市内10カ所以上のレッスンを担当。のべ1,391人の姿勢と向き合ってきた経験から、一人ひとりに合わせたプログラムをご案内しています。
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